【第3回】昭和9年創業の老舗が伝える「料理と気軽に親しむ方法」〜三上鰹節店〜 | アッタカナ立川

地域密着動画ポータルサイト - アッタカナ立川

TOPICS 立川情報局

  • 2018年10月02日RT @showakinenpark: 10/2の終日閉園が決まりました。(みどりの文化ゾーンは開園します。) 50本に...

  • 2018年07月24日RT @showakinenpark: ヒマワリ少しずつ咲き進んできました。今週末がピークですね。 #ヒマワリが...

  • 2018年07月20日RT @iinetachikawa: 7年ぶり!7月21日(土)の「出没!アド街ック天国」、今回出没するのは立川! |...

  • 2018年07月05日RT @tachikawa_tokyo: 【 #たらった立川 】 では、市内のキラリと #輝く個店 を紹介しているWEBサ...

  • 2018年06月29日RT @iinetachikawa: 無料!昭和記念公園レインボープールがプレオープン!7月7日と8日 | いいね!...

HOME > チームアッタカナ > 店長オススメ店リレー > 【第3回】昭和9年創業の老舗が伝える「料理と気軽に親しむ方法」〜三上鰹節店〜

店長オススメ店リレー2018/01/16(火)

【第3回】昭和9年創業の老舗が伝える「料理と気軽に親しむ方法」〜三上鰹節店〜

Part3_mikami

街のこと、人のことをよく知る店長さんがおススメするお店と、その店長さんをリレー形式でつないでいく連載コラム。前回の「SAVINI(サヴィニ)」川平店長がおススメしてくれたお店は……昭和9年(1934年)創業の老舗「三上鰹節店」。三代目としてお店を切り盛りする代表の三上康子さんに、鰹節の魅力から、立川という街の歴史についてまで色々と伺ってきました。

洋風アレンジで和の食材を若い人にも

立川駅北口、曙橋交差点にある老舗「三上鰹節店」。お店に入ると、ふわーっとした鰹節の香りが鼻腔をくすぐり、食欲を優しく刺激する。店内には、鰹節のほかにも、干し椎茸、ひじき、切り干し大根、干し貝柱、豆類など様々な乾物が並ぶ。どれも和食には欠かせない伝統的な食材たちだ。

お店の三代目である三上康子さんは、こうした伝統食材に若い人にも親しんでもらいたいと、いつも考えているのだという。

「今、若い方ってあまり料理をしないように思います。和食に限らずどんなお料理でもそうですけど、手間はかかるし、台所にもずっと立っていなければいけないからハードルが高いと思ってしまう。そんな考えから一歩抜け出してもらいたい。街の鰹節店として、そのお手伝いをしたいなと。それで、少しでも時間を短縮して、なるべく台所に立っていなくてもいいお料理を考えているんです」

三上鰹節店のホームページ(http://m-katsuo.com/index.html)には、「オリジナルレシピ」のコーナーがあり、ひじきの煮物や切り干し大根といった定番だけでなく、「車麩のココット風」「手亡豆のカレー風味コロッケサンド」「レッドキドニーとひよこ豆のサラダ」など、和の食材を洋風アレンジした料理も紹介している。

「乾物っていろんな使い方があるんですよ。切り干し大根はお漬物にしても美味しいですし、高野豆腐は乾燥している状態でおろし金ですってしまうんです。それをおすましに入れると、離乳食でも食事の難しいお年寄りの方でも大豆のたんぱく質も取れていいんですよ。あとはひじきの煮物も、たくさん作って残ることありますよね。実はチーズと合わせるとすごく美味しい。ホットサンドのようにして、パンに挟んで食べると和食から洋食になって、お子さんも美味しく楽しく食べられると思います。そういう和食のリメイクも面白いんですよ」。

こうした多彩なアレンジを店頭で教えてくれるのも、毎日の献立に悩む主婦にとってはありがたい存在に違いない。

お料理のハードルを下げたい

メニューの幅が広くなれば、料理だって楽しくなる。とはいっても、そもそもダシを取ったこともなければ、普段から料理をほとんどしないという人にとっては、まだまだハードルが高い。三上さんは、そういった人にも料理は簡単だと思ってもらえるようなアプローチを考えている。

「昔はダシの取り方はこうあるべき!みたいな堅いこと言っていましたけど、それだと若い方が離れてしまいます。ダシを取るだけが鰹節じゃないですからね。あったかいご飯にかけるだけで十分栄養が取れるし、煮物を作るときもわざわざダシを取らなくても、鰹節の削り方によっては入れっぱなしで使えるものもありますから」。

初めて来店したお客さんには、「どんなお料理が作りたいですか?」と尋ねるようにしていると三上さんは言う。美味しいお味噌汁が作りたい、煮物を上手に作りたい……色々な要望があるそうだ。

「お料理はしてみたいけど、どこから手をつけていいかわからないというお客さんもたくさんいます。そういう方にも1つずつ、とりあえず今日は上手なお味噌汁の作り方を知ってもらい、次は煮物の上手な作り方、さらにはめんつゆの作り方というように1つずつステップアップしてもらえるといいかなと思ってお話しています」。

離乳食で困っているお母さんや、一人暮らしをはじめたばかりで、自炊をしようとしているフレッシュな社会人など、三上鰹節店に料理の相談に来る人も少なくないという。

「小さなお子さんがいるお母さんって大変ですからね。一人暮らしの若い人もずっと外食じゃ栄養も偏りがちになります。身の上相談は無理ですけど、お料理の相談は一緒に考えられますからね(笑)」。

街の変化を見続けて、今思うこと

創業から80年有余年、街の人たちの食を陰ながら支えてきた三上鰹節店は、立川が激変した時代をいくつも見守ってきた。

「祖父の代の写真を見ると、立川は本当に何もなかったんですね。建物もほとんどなくて。それが父の代になると、大型店ができるようになりましたが、当時は基地の町・立川でしたからね。私も小さい頃は基地の町で育ったという思い出があります」。

現在の国営昭和記念公園を中心とした広大な敷地には、アメリカ空軍立川基地があった。そのため、立川駅周辺にはアメリカ人相手の飲食店や雑貨店が多くあったという。

「私が保育園から帰ってきて、店の前でよく人が歩くのを見ていたんですけど、本当にたくさんのアメリカ人が歩いていました。その中に1人、私が店の前にいると通るときに必ず私の頭をポンと撫でてくれる軍人さんがいたのを覚えています」。

時代を経て、基地の街・立川にも伊勢丹、高島屋、フロム中武などの大型店が立ち並ぶようになる。1977年に基地が返還されてから、立川はめまぐるしい変化の時を迎えた。

「基地の跡地には昭和記念公園ができて、病院や警察署、海上保安庁もできました。跡地をとても有効に活用していますよね。立川駅も以前は小さな駅で、道路からそのまま改札をくぐってホームに行けたんですよ。だから、駅ビルで買い物ができるなんて、信じられませんでした。モノレールも通りましたしね」。

三上さんによると、現在の立川の街は、実は数十年前の市民が思い描いていた通りになっているというのだ。

「父が20代、30代の頃、青年会議所の広報委員会に所属していました。まだ、大型デパートが建つはるか前のことです。そこで、未来の立川がどんな街になるのかをメンバーと市民が集まって話し合っていたそうです。その当時のメモがあるんですが、そのメモにはモノレールが通り、大きなビルが立ち並ぶ街の様子が描かれていて、今の立川そのものなんですよ。当時の人たちが、夢を語ったりしながら、自分たちに何ができるのかを真剣に考えたんだと思います。そういう大勢の思いがあって、この街ができていったんでしょうね」。

昔からある個人店は、いまはもう数えるほどしかないという。それでも三上さんは「今は、すごく素晴らしい街で暮らしているんだなと思いますね」と話す。

「最近は和食が見直されてきましたけど、まだまだ親子三代で続けて来てくださったり、長いお客様に支えられています。なかなか時代に乗れるものではないですけど、若い人にどうやって親しんでもらおうかなとか、外国の方にももっともっと和食の良さを知ってもらいないなとか、夢は色々とあるんです。少しずつですけど、それを実現していこうと思っています」。

今回紹介したお店はコチラ…

三上鰹節店
営業時間▶
9:00〜19:00
定休日▶ 月曜
住所▶ 立川市曙町2-8-30 三上ビル1F
アクセス▶ JR立川駅北口より徒歩3分

問合せ▶ 042-522-3259
URL▶ http://m-katsuo.com/index.html

 

<店長おススメ店リレー>
【第2回】立川イタリアンのパイオニア〜SAVINI(サヴィニ)〜
【第4回】40年愛され続ける“立川のパパママ”喫茶店 〜ABAN(アバン)〜

一覧へ戻る

ページの先頭へ