好きこそものの上手なれ。自由で楽しい着物~きものりさいくる工房 五箇谷~ | アッタカナ立川

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~きものりさいくる工房 五箇谷~

店長オススメ店リレー2013/10/11(金)

好きこそものの上手なれ。自由で楽しい着物
~きものりさいくる工房 五箇谷~

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紙匠 雅の吉田 徳雄さんがおススメしてくれたのは…
和物つながりということもあって、お互いのお店にちょくちょく行き来し、上着やズボンを直してもらったりもしたというコチラのお店。

立川駅南口すぐのマンションの5階にひっそりとたたずむ隠れ家的な雰囲気の着物屋さん、「きものりさいくる工房 五箇谷」。優しいアロマの香りと、マイケルジャクソンのBGM、ぎっしりの着物がアンバランスなようで絶妙にマッチ♡

ステキな着物姿で迎えてくれたのは、にこにこ笑顔がまぶしい店主の五箇谷 桂子(ごかや けいこ)さん。

子供の頃から着物が大好きだったという五箇谷さん。テレビで旅館の女将さんや芸者さんを見てはうっとりしていた憧れの着物の世界に本格的に飛び込んだのは、22歳で着付け教室に通うようになった頃のことでした。

着物を着ることは本当に楽しくって。ただ、着付け教室のお付き合いで連れて行かれる「展示会」なんかは怖かったですね。買うと一言も言っていないのに、着物を羽織らされて、ローンで○○回払いが出来るからって電卓叩かれて。中にはベンツ1台買えるくらいの借金を抱えて自己破産しちゃうような人も…。
その後、結婚・出産でしばらくブランクがあったんですけど、「やっぱり着物が好きだ!着付けを仕事にしたい!」と、着付け学院に入学しました。そして、38歳の時には念願の講師に。でも、今度は生徒さんを展示会に連れて行って、「着物を買わせる」側に回らなければいけなくなったんです。

着物が好きで着付けを始めたのに、お付き合いができなくてどんどん辞めていってしまう生徒さん。
どうすれば素敵な着付けが出来るかではなく、どうすれば着物を買わせられるかの営業会議をする講師。
そんな時、「助けて!」って声が聞こえたんです。

 「このままじゃ着物がダメになる」と2年半で講師を辞めた五箇谷さんの試行錯誤はここから始まります。

最初は個人でポスティングをしていました。300枚くらい配って回っても問い合わせがあるのは1軒とかだったんですけど、それでも嬉しかったなぁ。結婚式や成人式の着付けや、大手の呉服屋さんのお手伝いをしていた時、縁合って本を出版させていただくことになったんです。本を読んでくれた方達から、手紙やメールがいっぱい届いて、着物を着たい人・着物が好きな人がこんなにいるんだなぁと。着物を純粋に広げる活動が出来ないかなぁ。サロン的なものを始めてみようかなぁ…と、見つけたのが今いる、ここです。

 

「着物好き」が集まる場所を作りたかったんですね。
お店にはどのくらい着物があるんですか?

着物だけで3,000着ぐらいかな?帯や小物を合わせるともっとですね。価格も1,000円のものからありますよ。「なんとなく着物を着てみたいなぁ」ってゆうお客さんも大歓迎です。お洋服の雰囲気だったり、好きな色から、お見立てします。「全部合わせて1万円以内で」なんていうリクエストも遠慮なくどーぞ♪その範囲内でいっちばん似合うものを一緒に探しますから♡

着物が1,000円から買えるなんて!
どうしてそんなに安く出来ちゃうんですか?仕入れはどのように行っているんですか?

置いてある着物のほとんどは、お客さんが持ち込んでくれたものなんです。「ここもあなたのタンスだと思って下さい」って、委託で預かって。買ってみたけどなんだか似合わないとか、年齢を重ねて徐々にしっくりこなくなってきたとか…「わたしはもう着られないけど、誰か着てくれる人がいないかしら?」っていう気持ちのもとに持ち込まれたものだから、状態もいいし、価格も控えめ。お店で出す時も安く買い取ったものは安く販売しています。だから、とんでもない掘り出し物が見つかる事もありますよ。それに、持ってくる人のことも知っているから、次買う人にちゃんと説明できる。「あの人とセンスが合うから」と指名買いするお客様もいたりして。

「タンスの肥やし」が、誰かのお気に入りになるなんて、嬉しいですね。

着物って古くならないですからね。流行に左右されないとゆうか。形は同じだから、世代を問わず着られる。わたしが今着ているものも、帯を変えて20代の娘たちが着たりもしていますよ。

 洋服じゃなかなかそうはいかないですよね。素敵な親子関係☆
イベントも主催されているそうですね。

ホテルの広間を貸し切って、パーティーをするんですよ。クリスマスに訪問着を着たり、自作の帯を巻いたり。ひな祭りにはみんなで振袖を着て集まりますね。80歳のおばあちゃんも着ちゃいますから。日本舞踊や落語なんかを披露してくれる方とかもいて。多い時で120人集まりました。
2013年クリスマスパーティ☆椿山荘 (2013/12/8 開催)

それから、主催というか、こちらはお手伝いなんですが、今度、渋谷のクラブで着付けやります♡J-POPのイベントなんですけど、ドレスコードが和装で、三味線の先生なんかも着て。着物持ってない人に無料で着物レンタルして着付けするんです。前回参加した時は男性物の着物が足りなくなって、シックな色の女性物を男性に着付けたりとかもしましたね(笑)。
日本式 (2013/10/20 開催)

なんてアグレッシブ!!!そして、自由(笑)。
「着る機会の少ない着物」→【おばあちゃんが振袖】も、
「着る機会の少ない人」→【渋谷のクラブで遊ぶ世代】も、
みんな着ていいんだぁ。

とゆうことで、わたしたちも、着物、着せていただいちゃいました!
色と柄が気になっていた一枚を「きっと似合うわよ♡」と、羽織らせていただき、「この着物ならこの帯ね!」「帯揚げと帯締めで刺し色して…」と、ひょいひょいひょいと選んで、魔法のように手早く着付け。わあ!なんて素敵なコーディネイト♪自然と背筋もしゃんとして、なんだか気持ち良い♡

「3割増しモテるから是非来てみて!」と男性スタッフも着付け。
男性物は女性物よりリーズナブルで着付けもとっても簡単。更に締め付ける部分もないので着心地もとってもラクチン。「スーツよりラクだし、なんか若旦那みたい…」と本人もその気になっております(笑)。実際、お店で男性だけの着付け教室を開催した際は大好評で、ハタチの大学生~80歳のおじいちゃんまで幅広い年齢層が集まったそう。
実際着てみて、「これはハマるのわかるなぁ」と納得。

最後に、五箇谷さんからのメッセージを動画でどうぞ♡

取材をしている間中、次から次へと和服のお客さんが…
「これステキ!わ、これも!こっちも着てみていい?」とはしゃぐ姿はいくつになっても乙女です。
店員さんもいきいきと、着付けのコツだったり、小物の合わせ方だったり、保存方法だったり、惜しげもなく教えてくれています。

着物って、“楽しむ”ものだったんだなぁ。と感じられる空間、一度足を踏み入れてみてはいかがですか。

 

今回紹介したお店はコチラ…

 

   店名     きものりさいくる工房 五箇谷(ごかや)
   電話番号  042-540-8408
   住所     立川市錦町2-1-1タウンコート立川504
   営業時間  11:00~18:00
   定休日    水曜日・日曜日(第4日曜営業)・祝日
   URL     http://www.gokaya.jp/

 

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